2020/05/02

変態ポランスキーの真骨頂・1965年「反撥」

ポランスキーといえば、「戦場のピアニスト」や「テス」といった感動作監督といった印象が強いかもしれないけれど、かつては「ローズマリーの赤ちゃん」や「チャイナタウン」といった問題作も撮っておりました。

なかでも、私が個人的にほれ込んだ作品が、1976年作の「テナント・恐怖を借りた男」。今でもベスト20くらいには入る。





もうこれね、最高。ポランスキー自ら主役を演じ、若かりし頃のイザベル・アジャーニも恋人役として登場(とはいえあくまで背景としてで本筋ではない)。

主人公が妄想と憑依に翻弄され、静かにゆるやかに、しかし確実に狂気へと至る後味の悪い娯楽映画。そして何がすごいって、どこかコミカルなのよ。このストーリで、この展開で、なにゆえここまで哀しいくらいにコミカルなのだろうか?ってくらいで。


2020/05/01

かつての当たり前がそうでなくなるとき

日本の東京のど真ん中で生まれ育ち、オーサカとかフィリピンとかインドに住み着いた時期もあり、人込みの中でも割とスイスイと無意識に歩を進めることができる都会体質なのだが、どうもロンドンの人混みが苦手でならなかった。


もっとつめればいいのに・・・のロンドン地下鉄


東京といえば超満員の通勤ラッシュや渋谷のスクランブル交差点などが海外でも「ワーオ、クレイジー!」と驚愕の的となるけれど、正直言ってロンドン中心部の通勤ラッずシュやオックスフォードサーカスの交差点の方が、4.8倍くらいストレス度が高い。

2020/04/09

いつまでも憂いていてもキリがない

1日の死亡者数が1000人近くなってきた。

当初3週間を目安にしていたイギリスの緩いロックダウンも、この週明けに解除される気配はない。




憂い過ぎてもメンタルに悪いので、推奨されている「1日1回のエクササイズ」として、近所の公園でのジョギングを日課にした。


2020/04/06

COVID19を機にますます可視化されてきた社会のひずみ

一部では、ロックダウン中の海外に住む日本人が、母国日本に向かってアレコレ警告や忠告を発しているようだが、私個人的には違和感しか感じない。

確かにイギリスでも、まだコロナが「対岸の火事」でしかなかった3月上旬ごろ、既に武漢に続き壊滅的な打撃を受けていたイタリアやスペインの人たちから、「我々もそうやって呑気に構えていた結果、アッという間にこんな状態になりました。あなたの国で同じ過ちを冒さないように、危機感を持って行動してください」的な警告が発せられた。




ルールというものの本質とは?

「暗くて寒くて雨ばかり」がデフォの英国にとって、ここ最近続いている好天気は極上のご褒美のように貴重なもの。それはわかる。


ロックダウン中とはいえ、この国は絶妙な緩さがあるので、案の定公園は日光を求める人達がチラホラ。実際、現状は公共の場での日光浴は禁止なのだが、イギリス人の日光浴に対する渇望は、我々日本人の想像をはるかに超えており、ちょっと日がさすとアチコチの芝にワラワラと人が集まってきちゃうから、ここは厳しく取り締まらないとヤバイよね、って感じか。




なんという1日・・・




昨夜のエリザベス女王の緊急スピーチは、国民の心に、この困難の時にあるからこその「団結と誇り」をリマインドし、この苦境の先には必ず良い時が戻ってくるという希望の光を灯した。イギリス国民ではない移民の私ですら救われたような感覚を味わった。

スピーチ全文


そしてその後、続けざまにボリスジョンソン入院の報道を聞き、なんという1日なんだろうか、とため息が出た。


のもつかの間、今日の夜にはICUへとの続報が入り、多分ほとんとの英国民がえもいわれぬ気分になっているだろうなと思いつつ、今日も夜が更けてゆく。

2020/04/05

ポストコロナ時代の生き方

本日4月5日付けのイギリスの感染者数4万9千人、死亡者数6千4百人。



コロナ事情はそんな簡単に終息しないし、ここ数年は「コロナの脅威と共にいかに生きていくか」が大事になってくる。


2020/04/03

British People Be Like

時間があまりあると人間どうでもいいことに熱中する、むろん私もだ。

イギリスに住みついて3年、みんなケッタイな英語話すなーと思っていたけど、当の御本人達も改めてそのブリティッシュ英語の可笑しさにバカウケしてる様がキュートで、今朝ずーっと british people be like のハッシュタグ見てゲラゲラ笑ってた。








個人的には、literary と together がバカうけ。

あ、あと roadman dialect ね!

ナイフで刺されて
Oit there mate, bit rude to put that knoife in me chest innit?

ってやつ、うちの旦那さんもヒーヒー言ってた。


2020/03/31

ロックダウン直後のロンドンで過ごす情緒不安な日々

3月24日
よりによってロックダウンが始まった日の朝イチに歯医者の予約が入っていて。

ちゃんと事前に電話確認しておけばよいものの、すっかり失念。なんか悪い事しているような罪悪感かかえつつ、ダメ元で歯医者へ向かう。ま、もちろん休業のためムダ足に終わったのだが。

なんか悔しいから帰り道に迂回してリージェントパークを散歩。



1日1回のエクササイズは外出OKとなっているので(このへんがイギリスの緩いところ)ジョギング&ウォーキングの人チラホラ。

でもやっぱガラーンとしてるね。このゴーストタウン的な光景が、これからの日常になっていくんだろうなー。


2020/03/24

ロックダウン直前のロンドンで感じたアレコレ

3月11日
カムデンハイストリートにてバスの車窓から。



COVID19 絡みの重苦しい空気がいつまでもまとわりつくようなこの感覚は、9年前の震災直後の泣きたくなるような不安感を思い起こさせる。。。