2020/04/06

ルールというものの本質とは?

「暗くて寒くて雨ばかり」がデフォの英国にとって、ここ最近続いている好天気は極上のご褒美のように貴重なもの。それはわかる。


ロックダウン中とはいえ、この国は絶妙な緩さがあるので、案の定公園は日光を求める人達がチラホラ。実際、現状は公共の場での日光浴は禁止なのだが、イギリス人の日光浴に対する渇望は、我々日本人の想像をはるかに超えており、ちょっと日がさすとアチコチの芝にワラワラと人が集まってきちゃうから、ここは厳しく取り締まらないとヤバイよね、って感じか。






好天候が予報されたこの週末、政府団体関連は「ステイホーム!日光浴はエクササイズじゃない!」とSNSで謳い出し、おとついの土曜には各地の公園に繰り出した人々を揶揄して「1日に700人以上が命を落としているのに、公園で日光浴なんて自己中すぎる!」とヒステリカルな意見も多くあった。


家に引きこもって鬱々と過ごせ!とは誰も言ってないけど、世間の風潮が変に粛清方向に進んでる印象。危機感を持って適切な行動をする事は必要。だけど過剰な粛清やヒステリカルな反応とは距離をおきたい。


イギリスのコロナ対策には一定の非難が集まっているが、ギチギチに厳しすぎず、妙にグレーゾーンを残しているあたりが絶妙だな、と感心する。最終的には個々の判断に任せるという暗黙のルールみたいな感じで。

だってさ、前例のない出来事なわけだから、どうしたってどこかで Try & Error にならざるを得ないでしょう? そこを石橋をたたいて渡るのか、一か八かの賭けに出ちゃうのか、とりあえずウヤムヤにしておくのか・・・国によって対応姿勢は異なるけど、ひとつだけ確かなのは

これ!という100%正しい指針などない

ってことなんだからさ。ブイブイ政府や行政に文句ばっかり言ってる一定層を見るにつけ、あんまり外部に責任を押し付けんなよ、バーカとか、思っちゃいますけどね、私は。


「ある程度情報を取捨選択して自身で判断する」事のできない人にとっては、「ギチギチにルールを設定してレールを敷いてほしい」気持ちでイッパイというか、無責任にただ守ってほしいんでしょうね。


とりあえず私はソーシャルディスタンスを尊守しつつ、公園でのひと時を楽しみますけどね。




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