2020/03/24

ロックダウン直前のロンドンで感じたアレコレ

3月11日
カムデンハイストリートにてバスの車窓から。



COVID19 絡みの重苦しい空気がいつまでもまとわりつくようなこの感覚は、9年前の震災直後の泣きたくなるような不安感を思い起こさせる。。。





3月16日
こんな時期に新しい会社での勤務スタート。

とはいえ、すでにCOVID19の脅威に対する警戒は企業ベースで出されているため、ラッシュアワーを避けた時短で1日おきの勤務となる。

しかしさすがに地下鉄に乗る勇気はなく(基本チキンなので)、2倍の時間をかけてガラガラに空いているバスを利用。マスクと手袋をつけた私の姿は多分奇異に見えるだろうなー、とか思いつつも、それでも自分の身は自分で守るしかない。



3月17日
COVID19にまつわる買占め騒動は冗談みたいに深刻で、スーパーに行くと本当に漫画みたいにパスタやトイレットペーパーや肉類が棚から消えてる。

SNSの発達で個人ベースの情報発信が当たり前になった昨今、買占めで空っぽになったスーパーの棚の写真や、トイレットペーパーに群がる買物客を写した動画などが巷に溢れすぎてる。



みんな「コロナウィルス」が怖いんじゃなくて、「人々の恐怖による行動」が怖くて、足並みを揃えてるんだよね。。。 煽られて盲信的に一つの方向へ走っていく事自体が、私は怖いわー。




3月20日
今週からスタートした新しい勤務先も、来週からオフィスがクローズし、基本的にWFHとなるらしい。しかし、まだトレーニングも終了していない私には、するべき仕事もなく事実上プー太郎・・・これでお給料もらうなんて、心苦しい限りだ。




3月21日
今日お昼ごろ地元のスーパーへ行ったら、町中が今までよりもかなりピリピリしてた。

あの店もこの店もクローズして、さながらゴーストタウン数歩前。

でもスーパーの品揃えが普通に戻りつつあったのが意外だった。

国中がパニックとヒステリア状態だからこそ、煽られないようにしたい。



ここ数日で交通機関が軒並み間引き運転、パブやレストランが強制クローズ、リテールの店も自主的クローズ、SNSをはじめ各種メディアでは外出するな!キャンペーン、それでも働かなければならない人々は沢山いる。


もうこれはロックダウンで強制しないとダメ、持てる者と持たざる者との格差がどんどん大きくなるばかり。そもそもオフィス勤めなどしなくて済む裕福層や、早い時期からWFHしているブルーチップ企業勤めの中流層は、簡単に「家にいよう」なんて言えるけど。「働かなきゃ生きていけない」労働者や貧困層は、明日のパン代と部屋代を稼ぐためには、リスクを冒してでも働きに「出なきゃ」ならん。そんな労働者たちの通勤写真などをSNSで回覧しては「無知極まりない馬鹿者ども!」と目を吊り上げて糾弾しているポッシュな人々の愚かなメンタリティが、最近目につくようになった。


でもね、外出るな、ソーシャルディスタンシングを守ろう!というのも、自分を守るためというより、自分が他人に伝染さないように!という意味合いが強い。緊縮で脆弱化してしまったNHSにこれ以上負担をかけて壊滅状態になるのは時間の問題だし。自分の身を守るのは勿論としても、その先の、お年寄りや弱者を守ろう・NHSを守ろう、という考え方が当たり前にある所は、まだまだ捨てたもんじゃない。

スーパーでの買占めがピークに達したあたりから、ちゃんと良識ある企業や個人はお年寄りや弱者、NHSワーカー専用の時間帯を設けたり、近所への買い物代行やチャリティボックスが、自主的にオーガニックに発生してきたし。



3月23日
天変地異や大事件など、社会に異変が起こるとTwitterに駆け込む人が多いかと思うが、私もその一人だ。なんなんでしょうね、このメンタリティは、なんか名称でもあるのかな?

ここ最近ずっと国内の動向をTwitterで追っかけていたら、今日のPM会見でロックダウンが発表されるという情報がもう事前に回ってて、うん、まあそろそろ潮時というか、ちょっと後手だよねイギリス、とか思いながらTVで会見を見る。



やはりついにロックダウンが発表。

でも「ロックダウン」という言葉を使わずにロックダウンを公布するというのも、なんともイギリス的。

というか、イタリアやスペインのような前面外出禁止のロックダウンとは違うのね。

やっぱ緩いわ、イギリス。

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