2020/03/31

ロックダウン直後のロンドンで過ごす情緒不安な日々

3月24日
よりによってロックダウンが始まった日の朝イチに歯医者の予約が入っていて。

ちゃんと事前に電話確認しておけばよいものの、すっかり失念。なんか悪い事しているような罪悪感かかえつつ、ダメ元で歯医者へ向かう。ま、もちろん休業のためムダ足に終わったのだが。

なんか悔しいから帰り道に迂回してリージェントパークを散歩。



1日1回のエクササイズは外出OKとなっているので(このへんがイギリスの緩いところ)ジョギング&ウォーキングの人チラホラ。

でもやっぱガラーンとしてるね。このゴーストタウン的な光景が、これからの日常になっていくんだろうなー。





3月25日
コロナの脅威が可視化され、否が応でも当事者意識を持たざるを得なくなった頃から、お天気がいきなり良くなってきた。

昨年秋からこの冬は本当に雨続きで鬱屈しきっていたから、太陽の光を感じるだけで極上の幸せ感満載。

ダンナさんはエッセンシャルワーカーのため普通に外勤務してるけど、私は今週から会社もクローズで自宅警備。

このまま今日は窓辺でうたた寝しながら読書して、ワサワサしているチッタのブリッティをニローダハするとしよう。(ヨガにはまった人限定でしか判らん表現で失礼・・・)

が、しかし、やはりアタマの中は色んな考えの断片でイッパイ。ブツブツとTwitterでガス抜きしていたつぶやきをとりあえずまとめておく。

パンデミックとはどういうものか?を、SNSやチープなまとめ記事とは別にまともなソースで調べてみれば、今回のコロ19のこれからの脅威に恐怖と不安しか感じない。今はまだ序章だから、手遅れになる前にロックダウン!ステイホームで人々と医療機関を守れ!となるのは、あながち間違ってはない。 

イギリスは少し後手だが、とりあえず段階を追ってセミロックダウンのお布告は出された。が、タイミング悪く長い冬から抜け出したような春の好天気に、多くの人々が外に繰り出して、ソーシャルディスタンスもクソもない賑わい様の週末!これに見かねたかのように週明けにはついに公式ロックダウン。 

You MUST家にとどまる事!と国からの命令なのだが、「ただし」の例外が3つあって、その一つの「どうしても行かなきゃならない仕事がある場合」というのが、どうにも不明瞭。医療や交通などの重要な仕事でなくても、会社が働けといえば生活のために地下鉄乗って通勤しなきゃなんない人は大勢いる。 

その証拠にロックダウンが公布された翌朝の通勤ラッシュは、交通機関の本数が減った分、相変わらずの満員状態。その写真をSNSにアップしては、自宅勤務が許されている呑気な人達が糾弾するという醜悪さ。。。 

だからかな?昨日の昼過ぎにUK在住者の携帯に政府から、You MUST stay homeのテキストが送られてきたのは。でもさ、だからといって明日から収入が無くなったら生活破綻する人はどうしたらいいの? 

この国は「持てる者」と「持たざる者」との分断がハッキリしてるけど、今回のコロ19で色んな膿が出てきそう。給料を保証して自宅待機させる会社に勤めている人、飲食店関連で当面の収入が保証される人、ゼロアワーコントラクトで仕事しなければ収入がない人、フリーランスで完全に詰んだ人。。。 

そもそも仕事などしておらず失業者保険で充分生きてきた人、今でも路上生活を余儀なくされている人。国も行政も人々の意見も、白々しく公平を謳いながらも、目の前に広がる世界は完璧に不公平だよね。 

だから、ムスリムでワーキングクラス出身の労働党のロンドン市長が、積極的に問題を解決していこうとする、その行動力に感動する。口うるさすぎて時々辟易することもあるんだか、政治活動してる人はそのくらいのアウトプットしなきゃだよね。
多分いままでの人生で一番たくさんTweetした日。


3月26日
ロックダウン中に推奨されている1日1回のエクササイズ。

近所の公園で 2000's Rock Anthems系のSpotify プレイリストを爆音で聴きながらジョギング(まだランニングする体力なし)

コロナだ何だで重苦しい空気でいっぱいだけど、世界はまだまだこんなに美しい。



今日20時の  clapforNHS (NHSワーカーを称えて拍手をしよう)が、ちょっと感動的だった。
うちの通りも本当にみんな暖かく拍手喝采。こういうgood sprit があるから前向きになれる。

そしてすかさずタイムリーにTweetして感動を分かち合うのも純粋でかわいい。結構みんなエモーショナルに感激してて心暖まった。


3月29日
最近アタマの中をグルグルするのがスミス/モリッシーの曲ばかりだわー、と思っているのは私だけではないみたい。



Everyday is like Sunday



って今日は本当に日曜日なんだけどさ、1週間前からどこもこんな感じ。



でも町の便利なコーナーショップ(ほとんどが移民の経営)はずっと営業中で、食料品・日用品はもちろん郵便局やピックアップポイントも兼ねてて、イギリスの生活を支えてくれてる。

ほんと、ありがとう。



3月31日
天気が崩れる前に日課のジョギング。

遠くにシティの高層ビル群が見やりながら、あそこで働いていたのが遥か昔に感じられる。

今日のBGMはWeezerのブルーアルバムで、うかつにも落涙、いやほとんど号泣(サングラスしてて良かった)

なんか最近情緒が不安定なのよね。ぐっすん。




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