2018/06/14

ああ我青春のEcho & the Bunnymen @ロイヤルアルバートホール

先日2018年6月1日に、ロイヤルアルバートホールでのEcho & the Bunnymen公演を観に行ってきた。

エコバニ@ロイヤルアルバートホール 2018


エコー・アンド・ザ・バニメン(以降略してエコバニ)なんて知っている人の方が少なくなってきた昨今だけど、80年代ネオサイケの大御所ともいうべき彼等エコバニは、当時をリアルタイムで体験した私世代のオバサン&オジサン(の一部)にとっては、超クールでカッコイイ存在だったのである。

2018/06/11

シュガータックス(砂糖税)の逃げ道が人工甘味料になっちゃイカンでしょ?

今年2018年の4月に、ヨーロッパの名だたる肥満国家イギリスでは「シュガータックス(砂糖税)」なるものが導入された。



これは一定量以上の砂糖が含まれるコーラやジュースなどのソフトドリンクに課税されるもので、1リットルあたり18ペンスまたは24ペンスの値上がりとなるというから、かなりの税率。(日本価格に換算すると、これまで200円だった1.5リットルボトルのコーラが、いきなり250円への値上がりに相当)

2018/05/15

ロンドンの初夏はリッチモンドの河畔で(だけどハッテン場には気をつけよう)

ケンジントンガーデンの新緑

5月に入ってからというもの、ここロンドンでは初夏っぽい日が続き、すこぶる気分が良い。

あれほど「寒いー、暗いー、気が滅入るー」と、ブイブイ文句を言ってたイギリスの気候が、急に愛おしいものに思えるのだから、人間ってゲンキンなものだ。

2018/05/13

Ólafur Arnalds (オラフル・アルナルズ)のロンドン公演@ロイヤル・アルバート・ホール

アイスランドの現代音楽アーティスト、Ólafur Arnalds (オラフル・アルナルズ)のロンドン公演へ行ってきた。

ロイヤルアルバートホール前でパチリ・向こう側にアルバートメモリアル


繊細なピアノの旋律が、空間に余白を生み出しながら、高く遠く広がり、流れる雲のように通り抜け、そこにストリングスの振動が、打ち寄せる波のように、やさしく覆いかぶさっていく・・・、そんな彼の紡ぎ出すインストルメンタル作品は、いわゆるポスト・クラシカルなどというカテゴリーには、到底収まりきらない。

『フロリダ・プロジェクト』と『ダニエル・ブレイク』~貧困を捉える視点の差異

先日、アメリカ映画の『フロリダ・プロジェクト』と、イギリス映画の『ダニエル・ブレイク』を立て続けに見た。共に現代の貧困を描いた作品なのだが、舞台や同上人物の設定上の違いはともあれ、貧困を捉える視点の違いに、ハッとした。



2018/05/11

WEBライティングを始めて気づいたこと

最近Webライティングの仕事をチラホラと再開している。



再開といっても、1年半くらい前に、ほんの数ヶ月トライした経験があるだけなのだが。当時は、日本を離れアイルランドへ移住したばかりで、労働可能な正規ビザがおりるまでの数ヶ月間、あまりにヒマだったので、おこづかい稼ぎとしてチョコチョコと100本くらい書かせていただいた。もちろん、SEO対策目的の超低単価&大量生産の記事で、読む価値のない薄っぺらな内容のものが半分以上で、こんなクズみたいな文章がお金になるのか!と、ある意味衝撃的でもあった。

2018/04/25

2018月4月・ロンドンに春を飛び越して夏が来た?しかし私の心はブルーなのだ


今年の1月にひいた風邪を延々とこじらせた2018年第一四半期。4月に入って、そろそろ回復の兆しを見せたかな?と思いきや、毎日毎日飽きもせず雨が続き、灰色の空はいつもドヨ~ンと重く垂れこめ、4月にはあるまじき気温の低さに「これじゃ治るものも治らんわ!」と半ば自棄になりながら、欝々悶々と日々を過ごしておりました。

ロンドンのイコニックな建物のひとつTrellick Tower

2018/04/08

風邪は治療すべき病気ではない・イギリス医療制度の落とし穴

今年の1月半ばに風邪をひいた。

ロンドンで迎える初めての冬、寒さが深まるにつれ地下鉄やバスなど公共の場で、多くの人達が咳やクシャミを大っぴらにし始めた頃、日本の様にマスク着用とか、手で口元を覆ったりする人の少なさに驚愕し、毎日帰宅するや否や狂ったようにイソジンでウガイをガーガーして予防に努めるも、ついに負けてしまった。

昔から風邪をひいても発熱せず長引くタイプで、特に咽喉にくるというか、咳が悪化し気管支炎になりやすく、風邪は治ったはずなのに、いつまでたってもゲホゲホ咳が残って超辛い・・・というのがお決まりのパターン。つまり私にとっての風邪というのは、イコール数ヶ月を体調不良で過ごす修行みたいなモノで、できたら避けて通りたいというのが正直な所だったのだが、周囲に蔓延する風邪菌にやはり負けてしまった。



2018/04/02

英国ロイヤルオペラハウスで観るバリー・コスキー演出のオペラ「カルメン」

先日2月の終わりに、オペラ「カルメン」を英国ロイヤルオペラハウスへ観にいった。初の生オペラ体験である。



元々それほどオペラに興味があった訳ではないのだけど、せっかくロンドンに越してきたのだから、バレエや演劇と同じように良質の作品が楽しめたらいいなぁ、と思ったのがキッカケ。

2018/03/04

ダブリンで外国人として働くということ・ソーシャルメディア企業で働く光と影

ダブリンに来て間もないころ、知り合った外国人達から「オレさー、グーグルorフェイスブックorツイッターで働いてるんだよねー」と、少し得意げに言われたことが複数回あり、またバスや電車の中で同じような会話をしている人達を何度も見たりもして、ダブリンに住む外国人のソーシャルネットワーク企業就業率の高さに驚いたのだが、それは単純にグーグルやフェイスブックやツイッターで働く若者は、社名を挙げて自慢する割合が高いだけなのだと後になって気付いた。



確かにグーグルもフェイスブックもツィッターも世界に名だたる有名企業であるし、非常にダイナミックで最先端をゆく事業内容、報酬や福利厚生の高さ、そして超難関な就職率などを鑑みれば、そこで働くこと自体が一種のステータスになるのも分らなくはない。しかし、私の素朴な疑問は、何故ダブリンでは専門技能のない外国人がグーグルやフェイスブックやツィッターといったエリート企業で容易に働けるのだろうか?ということだった。

2018/02/26

ダブリンで外国人として働くということ・ソーシャルメディア企業のダブリンHQ


ダブリンFacebookのテラス

ダブリンに来た最初の2ヵ月は「外国人としてフルタイムで労働する権利」が無かったため、ヨガを教えたり、語学学校やテイクアウェイ店でバイトをして過ごしていたが、3ヶ月目に正規の滞在許可がおりたので、ようやく普通の就職活動を開始。

あまり「この業界」とか「この仕事」という拘りはなかったので、求人情報を見てはかなり幅広く、なんか面白そう!とピンとくるポジションには節操なくガシガシ応募を続け、複数の人材派遣会社の担当者と話をしていくと、ある一定のトレンドというか、いまのダブリンで外国人が活躍できる業界や職種の輪郭がなんとなくと見えてくるようになった。

それはつまり、グローバルビジネスという視点から捉えた「いまのダブリン」という都市の立ち位置なんだろうなー、とか思いながら、求人情報をくまなく読み込む日々が続いた。

2018/02/11

海外(英語圏)に住みながら「英語ができない」と嘆いているアナタへ

ワタクシ自慢ではないが、それほど英語力が高いワケではない。が、外資企業で働いていた時も、海外アチコチへ行った時も、今回の様にアイルランドとイギリスに移住しても、「英語ができないから困った」経験は、ほぼ無い(キッパリ)




ところが2016年にダブリン~ロンドンへ居を移してからというもの、こちらで出会う日本人の多くが、「自分は英語ができないから、○○○が×××(ネガティブ表現)」と、口にするので、その都度「はぁ?アナタぜんぜん英語“できて”ますけどねぇ、どの次元を指して“できる”って言うんでしょうか?」と、悪態をつきたくなることしばしば。

ワーホリや語学留学とかでコッチにきて数ヶ月くらいの若者ならいざしらず、在英10年以上の方からそんなことを聞かされると、ウーム・・・なのである。


それは日本人特有の謙遜として「できない」って言ってるの?

それとも「自分は本来もっとネイティブ並みにペラペラと英語を操れるようになるべきだ」と夢のようなことを期待しているの?

はたまた「英語ができない」を言い訳に、何かをやり遂げたり、チャレンジすることから逃げてるの?

2018/02/09

南ロンドン出身のクセモノポップロックバンドThe Bulletproof Bomb

2014年に自主制作シングル”Suitcase”と” Five Green Bottles”でデビューした南ロンドン出身の5ピースバンドThe Bulletproof Bomb。



元々はジョエル(Vo)とマイク(G)の2人が宅録したデモ曲を発表し始めたのがきっかけ。次第にクチコミで評判が上がりメンバーも集まり、現在の5人態勢となってからようやくライブ活動がスタート。その後2015年にはBBCをはじめとする各ラジオ局のプレイリストに上るようになり、レディング・リーズフェスティバルにも参加と、その活躍は目覚ましいばかり。

2018/02/04

90年代ブリットロックを継承するスコットランドのバンドVIDA

2013年にボーカルのジェイミーとリードギターのネイサンを中心に、スコットランドのアロアで結成されたインディバンドVIDA。2016年に現在の5人体制となり、デビューシングル “Fade away” をリリース。昨年2017年に発表された名曲 “Where we came from” は、イギリスのインディチャートでも評判を集め、ラジオやSpotifyなどでもよく耳にするようになった。



2018/01/15

憧れの「くるみ割り人形」@ロイヤルオペラハウス

今年2018年の元旦に、英国ロイヤルバレエ団の「くるみ割り人形」をロイヤルオペラハウスへ見に行った。



有吉京子の「スワン」でバレエの面白さを知り夢中になり、バレエ教室へ行きたいと懇願するも「日本人にはバレエなんて無理よ!」と一蹴され、親にせがんで買ってもらったトゥシューズでバレエごっこをしていた小学校~中学校時代を送ったのは遥か昔・・・その後、思春期~青年期~中年期は、仕事や恋愛や結婚や家族といった人生のジェットコースターに振り回されて生きるのに精一杯で、バレエのバの字も出てこなかった。

ところが近年Youtubeなどで様々な動画が手軽に見られるようになり、改めて世界中のバレエ映像を有難く観賞しはじめみたらアラ大変!昔のバレエ熱が再発してしまった・・・のが5年くらい前。以降、DVDで見る演目以外にも、専門誌や評論・インタビューなどでバレエ団やダンサーはもちろん、振付師や舞台装置などプロデュ―サーサイドや裏方などの背景を知るようになり、最高にほれ込んでしまったのが英国ロイヤルバレエ団。

2018/01/09

ロンドンの若手バンドDead Prettiesはパンキッシュでエキセントリックな勢いが身上

Goat GirlやShameを始めとするロンドンのイキの良い若手インディバンドのひとつDead Pretties。2017年にデビューEPを出しだばかりの彼等は、まだ10代の3人組トリオ。その荒々しいパンキッシュなサウンドと、エキセントリックな表現力で、息つく暇もない勢いのあるインパクトが印象的。



2018/01/04

The Garage Flowersに見る60年代のキャッチ―なメロディと70年代のパンキッシュなエネルギー

ソングライターのジョー・カパルディとギタリストのジョニー・ウェブスターを中心に、2016年からロンドンで活動を始めたThe Garage Flowers


 時代錯誤のイカれた・イカしたロック野郎風の井手達と態度で、60年代のキャッチ―なメロディと70年代のパンキッシュなエネルギーが融合したサウンドを聴かせるThe Garage Brothersは、近年の若手インディバンドの中でも、なんかちょっと特異な存在。