2019/08/30

Holloway Road のとあるグラフィティ- Joe Meek

Banksy (バンクシー) のグラフィティは、路上の落書きとしての存在に意義があったのだけど、いまやアートオークションで競売されてしまうという本末転倒な評価が、ちょっとアレだよ、なんだかなぁ、って感じだけど。こういう事をしでかしてくれるのは痛快。





もうロンドンの路上では純粋な落書きとしてのBanksyは殆ど見られなくなっちゃったけど(我が家のそばにも「以前はあった」らしい)、モドキっぽいステンシルアートの落書きは彼方此方で見られる。



これは再開発でおしゃれエリアになったBermondsey Street でみかけた "Rude Kids" (クソガキ野郎)で、なんかムカつくわー、とか言いながらも結構好き。


そういえば、うちの近所のHolloway Roadにも、なんだか中途半端なステンシルアートのグラフィティがあって。いつもはバスで素通りしていたのだけど、先日散歩がてら見に行ってみたら、やっぱり思った通り中途半端でしょぼい落書きだった。


でもこれ実は、60年代に時代を先取りした宇宙的サウンドでヒットを飛ばしたイギリスの鬼才音楽プロデューサーJoe Meekが描かれたグラフィティだったの。




このHolloway Road に自宅兼スタジオがあったそうで。ここで大家を撃ち殺して自分も自殺というダメダメな最後も、ある意味レジェンドというか。この落書きのしょぼさも、そのヘタレ感がうまく出ていて、ちょっと切なくなった。

0 件のコメント: