2017/12/17

ロンドンの光景・どこもかしこもクリスマス

オックスフォード通りはフローティングライトが幻想的

昨年の今ごろはダブリンで過ごしていたけれど、運の良いことに暖冬で好天にも恵まれ、寒さや暗さは然程気にならなかった。しかし、今回ロンドンで迎える初めての冬は、12月の声と共に寒さも厳しさを増し、天候も悪く常に曇りか雨模様・・・と、外に出るコト自体が苦行になるくらい、寒くて暗くて隠滅としていて、このままじゃ鬱になりそうだわ、とため息ひとつ。






リージェント通りに舞うは天使の大群


 でも、今のこの時期のロンドンは、どこもかしこがクリスマス一色でキラキラとしているものだから、エイヤッ!と重い腰を上げて街へ繰り出しては、まるでおとぎ話のような光景に心をときめかせている次第。






ボンドストリート横の幻想的なブルーに包まれる通り


 ロンドン中心の目抜き通りはもちろん、ちょっとした小路や、地元のなんでもない通りにも、思い思いに趣向を凝らしたライティングが道行く私達の凍えそうな心に灯をともしてくれる。






こんな小さな道にも素適なクリスマスライティングが


日本でもクリスマスは既におなじみのイベントとして根付いているけれど、まだまだ表面的というか、商業的側面が強すぎて、どこか虚しさや空々しさが否めず、あまり心が躍るようなものではなかった。

けれどこちらのロンドンでの街を上げてのクリスマスムードは、国籍や信仰の垣根を超えたところでのポジティブな祝祭のエネルギーに満ちている。






街行く誰もが昂揚しているかのような錯覚


こちらに来て、特に12月の声を聴き始めてから、よく見聞するのが、Festive = 祝祭 という言葉。寒く暗く心が沈むこの季節だからこそ、クリスマスという聖なる日に向けて、様々な催しや飾りつけや料理やプレゼントなどの準備を通して、私達の心の奥底から湧き上がるエネルギーを高めてゆく、大切なひと月なのかな、と思う。






コベントガーデンの大きなクリスマスツリー


イギリスの会社では有給をしっかり消化しなければならず、9月末に入社したばかりの私も7日間ほど有給が発生していたので、先週からチョコチョコ休みを取っては、寒空の下クリスマスムード真っ盛りのロンドンを徘徊してる。






リーデンホールマーケットはイギリスというよりヨーローッパっぽい


ひとりでボンヤリと知らない街を歩きながら、インドやフィリピンの小路を彷徨っていた頃の好奇心が甦ってくるようで、なんだかワクワクした。なんか最近は生活者としての視点でしか街を見ていなかったので、たまには、こんな風に観光客のような新鮮な視点でロンドンを見直すよい機会かも。






Marylebone発音はメリルボーンではなくマールボン


ああ、いまのこのクリスマス前のステキな時が、永遠に続くといいのに・・・、なんてね、本気で思ってしまうこの頃。

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