2007/02/15

となりのインド人

なにしてるのぉ~、と唄っていたのは戸川順。さて、私のとなりのインド人はなにする人ぞ?


ところでここインドで

道を歩いていると、「アーユルベーダ的各種治療薬」と謳い、怪しいスパイシーな生薬の粉末を、各人に合わせてブレンドし販売しているインド人を見かける。たいてい無料で「脈を読んで健康状態を診断」してもくれる。が、その殆どが英語で説明されているので、まず100%観光客向け商売だと思われる・・・ということは、100%観光客の私としては、楽しまなくてはいかんワケで、とりあえず「脈診断」だけしてもらった。


結果・・・ナンカ色々説明してくれたけど、何言っているのか全然判らなかった。インド英語に、もっと慣れなきゃいけないな、と思った。不健康ではないみたいだが、消化器官が弱い、アーユルベータ的には「ヴィッタ」タイプである、というようなコトを、多分言われた。これはスゴイ、まるっきり当たってない。しかし、説得力だけは誰にも負けない話しっぷりだ。さすが、インド人。65点。



会う人会う人みんなの評判が悪かったエア・インディアで、東京からデリー経由、ムンバイ入りをしたのが11日。

機内に閉じ込められたまま出発が3時間遅れた以外は、なんの問題もなかった。ちゃんと食事も出たし、預けた荷物も1時間半くらいかけて、ゆっくりと、しかしキチンと出てきた。よくやったエア・インディア、やればできる子。

ムンバイ到着後、手荷物をピックアップしてから、カスタムと両替がチンタラなので、さらに1時間以上空港にいたとか、デリーのトランジットは、機内に閉じ込められたまま掃除のオニーチャンたちに囲まれて過ごしたとか、「あらあらあら」って感じのコトはあったけど、オームでヨギーな私にとっては、フーンてなもんで。それよりも機内食のチョイスが、「肉か魚か?」じゃなくて、「ヴェジタリアンか非ベジタリアンか?」なのが非常にナマステでした。





 夜中の1時過ぎに、タクシーで空港を後にした。目に入る光景は、なんか、フィリピンのマニラの下町界隈を小奇麗にした感じだった。石っぽい作りの建物にはボロッとした殺伐感があって、道端に野転ぶ路上生活者と野良犬を照らす薄暗い街灯の光りが、物悲しい。

それはタイでもヴィエトナムでもフィリピンでもマレーシアでも上海でも大阪でも、同じように感じるものなんだけど。いずれにしても、「インド」っぽさを胸イッパイに抱えて期待する光景じゃないことは確かだった。ムンバイ、旧称ボンベイ。商業の首都、ボリウッド映画の町、度を越えた金持ちと貧困と犯罪の街。


海外旅行の際、事前に国内線やホテル手配をすることは、あんまりしない。

かといって、現地で貨幣価格差にもの言わせて、大金を大盤振る舞いするタイプでもない。貧乏旅行は卒業したけど、やっぱり「節約」する旅行が身についている。たとえば空港から市内に入るときには、一般のメータータクシーや路線バスを利用するのが「普通」だと思うので、大抵の海外旅行では、「ちょっとばかりのハッスル」が必要になるのが常だ。そして今回は”ましてや、インドでしょ?”っていう先入観も加わり、その点においては相当覚悟はしていた。


が、しかし。
インドに着いてから、なぜか、いろいろと、全てにおいてスムースに物事が流れるのだ。12日には、なんの問題もなくスルスルと、ゴアのCalanguteというビーチに到着。している自分にビックリした。周囲の人々がみんな親切で、アッチだよコッチだよと手助けの手が差し伸べられるし・・・ふむ、私ほんとうにインドにいるのだろうか?

単純にラッキー続きだったのか、「危なっかしいコドモ旅行者」に見えるのか、あわよくば!のカモとして美味しそうなのか・・・ま、そのいずれかなんでしょうが、その割にお財布からお金があんまり出て行ってないから、不思議だ。

そういえば、成田-ムンバイの機内から既に、隣に座っていたビジネスマン 2人組に、「どーだ、あーだ、こーだ、大丈夫か?飲み物もらってあげようか?ベジミールを取り替えてあげようか?マイソールはどーだ、あーだ。ムンバイはあーだ、こーだ。ヨガはどーだ、こーだ。仏陀があーして、こーした。AOLのグルがどーの、こーの。カースト制度がこうだから、あーだから・・・」と、ほぼコドモ扱いで構ってもらい、空港を出てクルマに乗り込むまで「見届けて」くれたから、そうとう放っておけなかったんでしょうか?こんなの初めて。

 とりあえずは、こんな風にたゆたうように印度放浪させていただくことに。


あ、でもね、変に誤解されれるといけないので念のために書いておくけど、イチツーリストとしてインドを周る上では、何するにも「相当ボッてやろうぜ」って金額からの「値切り交渉」は必要。というか、これってアジアのどの国を旅する上でも大前提なのだから、インドを特別視する必要はあんまりないんじゃないかな、と、いまはそう思う。

よく言われるような「インドではボラれる!」とか、「騙すヤツ多すぎ!」とか、一般論として語るのは、もっとインドを知ってから口にすることにする。だってさ、たかが数日、数週間、数ヶ月といった短期間の観光旅行で、その国を「語る」なんてのは、恥ずかしいくらい醜いじゃん?




さて、私がゴアで転がり込んだ別居中のダンナのアパートは、レイヴやフリーマケットで有名なAnjunaビーチのとなりにあるCalanguteビーチのはずれにある。ビーチまで徒歩5分、砂っぽい石っぽい周囲環境で、道端はゴミでイッパイだし、物乞いチームもイッパイ。

ここでのとなりのインド人はなにする人ぞ?
といえば、アーユルベータ的各種治療法を生業としており、これまた怪しい。あんまり怪しいから、先日彼のドアを叩き「コンニチワー、ネイバーでーす&たのもー」してきた。アーユルベータのコースが色々あって、プログラム的には面白そうなんだけど「いやー、アナタには教わりたくないかも・・・」と思わせるような主催者ネイバー氏。

この治療院では、全身オイル・トリートメントの値段が、そこらのビーチの即席マッサージと変わらない事実に愕然。60分300ルピー(=1000円)、日本的感覚ではムッチャ安いけど、ここはインドです。思いっきりツーリストプライスです。私はツーリストです。∴(ゆえに)、ちょっとコレ受けてみました。

結果:あー、アーユルベータ的アプローチが加味されてますけど、南国ビーチのなんちゃってマッサージと変わりませんね。脈診断は「消化機能が抜群、燃費が悪い体質」アーユルベータ的には「ピッタ」タイプとのこと。路上の脈診断と正反対でした。

しかし、なんでそこまで確信に満ちた話っぷりをするんだろう、インド人?70点。


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